自動車の板金塗装とは?仕事内容や転職事情と求人内容を解説!

自動車の板金塗装とは?仕事内容や転職事情と求人内容を解説!

自動車の板金塗装とは?仕事内容や転職事情と求人内容を解説!

自動車の板金塗装は、板金技術と塗装技術で壊れた自動車を元に戻す仕事です。
車のボディにできた傷を、目立たなくできます。
中古車の価値を高める仕事で、やりがいは大きいでしょう。
この記事では、板金塗装の仕事の内容や転職事情などを解説します。

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板金塗装とはどのような仕事なのか

板金塗装は、多くの場合自動車の「板金の仕事」と「塗装の仕事」を指します。
2つの仕事をみていきましょう。

【自動車を板金して塗装する仕事】
板金塗装は自動車の修理です。
板金で、元の形状に戻してから表面を塗装して仕上げます。
板金の元の意味は板状の金属なのですが、今は金属を加工する技術を指すことが多いです。
また、塗装の元の意味は塗料を物体に付着させることです。
このように板金も塗装も元は自動車と関連した意味を含みませんが、「板金塗装」は傷を負った自動車のボディに板金と塗装を施して元通りにする仕事という意味で使われます。

【板金の作業内容】
自動車のボディの多くは、金属でできているので事故でボディが凹んだ場合、裏からハンマーで叩けばある程度元に戻ります。
しかし素人が叩いても、完全には修復できず傷跡が残ってしまうでしょう。
そのため、板金屋の職人が板金を施すのです。
外板板金は、自動車の外側の金属製の外板(ボディ)の形状を戻す作業で、ハンマー、溶接、パテなどを使って傷跡を目立たないようにします。
内部のダメージが大きい場合は、内板骨格修正を行います。
骨格とは自動車のフレームのことで、歪んでいると走行に支障をきたす恐れがあります。
フレームの矯正は、フレーム修正装置という特殊な機械を使って元の形に戻す作業です。
また、修復が必要な箇所が、多岐にわたっていると外板板金や内板骨格修正ではコストがかかりすぎるので、部品を交換することがあります。

【塗装の作業内容】
ボディが凹むほどのダメージを負っていれば、塗装もはげているでしょう。
そのままでは傷跡が依然として目立ってしまうので、ボディと同じ色の塗料で塗装します。
塗装は、ボディとまったく同じ色の塗料をつくったり、ムラなく塗ったりするには高いスキルが必要です。

板金塗装の転職事情

板金塗装作業者には、高い技術と深い知識が求められます。
そのため、簡単には一人前の板金塗装作業者にはなることができません。
板金塗装の転職事情をみていきましょう。

【自動車整備士から転職する場合】
自動車整備士は、自動車の構造や部品特性について詳しく知っているため、板金塗装作業者になった後も身につけた知識を活かせます。
自動車整備士経験者であれば、板金と塗装のスキルを身につけるだけで板金塗装作業者になることができるでしょう。
自動車整備士と板金塗装の2つのキャリアを経験している人材は、自動車修理業界や中古車業界で重宝されるでしょう。

【自動車販売店から転職する場合】
自動車販売店で、営業担当者として働いている人が板金塗装に転職するケースもあります。
自動車販売店での営業を経験したのちに、板金塗装作業者になれば、自動車を直すことも中古車を販売することもできるので、活躍の機会が増えます。
ただし、板金屋は実際に自動車に触れて修理する仕事なので技術やテクニックが必要です。
最初は、見習いのような立場で作業を1つずつ覚えていくことになるでしょう。

【自動車と関係しない業種から転職する場合】
自動車とまったく関係しない業種で働いている人も、板金屋に転職できます。
しかし、1からのスタートになるので技術と知識の習得には相応の努力が求められます。
それでも板金屋は、手に職をつけられるというメリットがあるので、自動車に関係しない業種からの転身は魅力的といえるでしょう。

板金塗装の求人内容

板金塗装作業者を目指すにはスキルの獲得が重要です。
板金塗装の求人事情を紹介します。

【人手不足のため求人は多い】
自動車整備業界や中古自動車業界は、人手不足の傾向がみられるので、板金塗装を行っている整備工場の会社に就職するのは難しくないでしょう。
板金塗装の求人内容は、都市部と地方で異なります。
東京都内の求人と地方求人の板金屋の事例を確認していきましょう。

【東京都内の求人の例】
東京都練馬区のあるカーディーラーの板金塗装の正社員求人は、月給23万~40万円、入社祝い金10万円、残業月10時間以内といった条件になっています。
月給の最低額と最高額に開きがありますが、経験やスキル、知識によってできる仕事が変わってくるからです。
入社祝い金を支給していることから、求人が少なく困っていることが予想されます。
スキルの条件は、「板金のみ、または、塗装のみでも可」「ブランクのある方歓迎」「経験年数が浅い方歓迎」となっていて、経験者を求めていることがわかります。

【地方の求人の例】
地方の自動車整備工場の板金塗装の正社員求人は、月給15万~25万円、未経験可といった条件になっています。
最低額の月給15万円は未経験者向けのものと考えてよいでしょう。
やはり地方の板金塗装の給与は都市部より下がってしまいます。
業務内容は板金塗装のほかに、車検、定期点検、その他修理があり、幅広い仕事ができそうです。

板金塗装の仕事体験談

板金塗装の転職体験談|働いてよかったこと

板金塗装の転職体験談|働いてよかったこと
[40代 男性]

高校を出てディーラーに就職し販売の仕事に就きましたが、営業トークが苦手で3年で整備工場に転職しました。
板金塗装を終えてお客様に自動車を引き渡したとき「傷が消えた」って言われるのが楽しみです。
自動車がなくならない限り、板金塗装の仕事もなくならないはずなので安心して働けます。

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板金塗装の転職体験談|働いてよかったこと

板金塗装の転職体験談|働いてよかったこと
[20代 男性]

親に手に職をつけろといわれ、好きな自動車に関係する仕事をしようと思い、板金塗装を選びました。
整備ではなく板金塗装を選んだのは、整備は機械的なことを覚えなければならず、大変そうに感じたからです。
もちろん、板金塗装にも自動車の構造の基礎知識などは必要です。
技術習得は大変でしたが、いつも工場長からは「身につけた技術は一生使える」と叱咤激励されていたので乗り越えることができました。

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板金塗装の転職体験談|働いて大変だったこと

板金塗装の転職体験談|働いて大変だったこと
[50代 男性]

うちの自動車整備工場には、扇風機はありますがクーラーがないので夏は正直キツイです。
老後の生活を考えると65歳まで働きたいですし、社長から70歳まで働いてもいいといわれていますが、体がもつかが心配ですね。
でも、仕事は好きで、若い社員から質問されたり、頼りにされたりすると嬉しいです。
20歳のころから働き続けているので技術力には自信があります。

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よくある質問

板金塗装の仕事のやりがいは?
板金塗装は、低コストで自動車のボディの傷を消せます。
そのため、板金塗装は中古自動車業界を支える重要な技術といえます。
仕事のやりがいは、事故などによって落ちてしまった自動車の価値を高められることです。
お客様に喜ばれるので、働きがいをみつけやすい仕事といえるでしょう。
板金塗装の仕事の大変なところは?
板金塗装の仕事は、整備工場のなかで地味な作業が続きます。
また、技術を習得して一人前になるまで時間がかかります。
根気とひたむきさが求められるので、大変な仕事と感じるでしょう。
そのため、コツコツと努力できる人が向いているといえます。

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