歯科衛生士の面接|よくある質問と回答例
歯科衛生士の面接|歯科衛生士の面接の秘訣とは
歯科衛生士は国家資格が必要でしたが、2006年から始まった歯科外来システムの再編によって、看護師資格がなくても可能な業務の幅が広がったため、歯科衛生師の需要は高まっています。
しかし、歯科衛生士の人員不足は今でも続いていますが、採用において重要な決め手の1つが面接です。面接で好印象を与えるには事前準備が欠かせません。
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歯科衛生士の求人|転職状況や未経験での就職・仕事内容について
面接でよくある質問と答え方例①
「どんな歯科衛生士になりたいか」という質問はよく聞かれる質問で、質問の返答内容から自院に合っているかを見ています。的確に答えるためには以下の要素を考えておきましょう。
「誰のため、何のため」「人格、能力、スキル、キャリア」を主軸に考える
「こういった思いのもと、患者の役に立ちたい」「こんな存在となって、活躍したい」といった顧客と組織のためになる価値観を持っていることを伝えましょう。採用側は、「どんな歯科衛生士になりたいか」という質問の回答から、自院に合うかに加えて入社後にどのように成長して活躍してくれるのかを見ています。
経験を交えてストーリー性を持たせる
「なぜそれに取り組みたいと考えたのか」「なぜその能力を身につけて、活躍したいか」を具体的に語れるレベルまで落とし込みましょう。「こういった経験があるから、こう考えるようになった」「こういった人の活躍を目にした。耳にしたから、自身もこのような仕事に携わりたくなった」といったところまで考えられたら、繋げてみましょう。より質問の答えに説得力を持たせられます。
「どんなつけ衛生士になりたいですか?」という質問の回答例
「歯科衛生士として患者さんが歯の病気予防に関心を持つきっかけになりたいと考えています。以前、私の父が歯周病にかかったことで、硬いものが食べられなくなったり、歯ぐきからの出血が目立つようになったりしたことで、落ち込んでいる姿を目にしました。しかし、歯科医院で治療をしてもらい病気が回復するにつれて、徐々に元気になっていく父親の姿を見て、歯の予防治療の大切さを実感しました。今度は、私自身がそんなきっかけとなれる歯科衛生士なりたいと考えています。」
面接でよくある質問と答え方例②
志望理由は必ずといっていいほど聞かれる質問です。
志望動機を聞く理由はシンプルで「なぜ数ある中から自院を選んだのか」を知るためです。
しっかりと論理立てて、採用担当者の心をつかみましょう。説得力のある志望動機を作るためには以下のような要素が必要です。
歯科衛生士の具体的な実務経験と、そこから得た考え
経験者の場合は、業務を通して得た価値観を伝えましょう。
「一通り業務を学び、お客様を前向きな気持ちにできる審美治療に関心を持ちました。」というような、経験したからこそ感じた点を話せると志望動機に説得力が生まれます。
未経験の場合には、前職で培ったスキルや、歯科衛生士になりたい理由を伝えることが肝要です。
志望先に紐づいた具体的な志望理由
歯科医院やクリニックは数多くあるため、その中でなぜその医院やクリニックを志望したのか、明確な理由が必要です。
「生まれ育った地域に貢献したいと考えたため、長年地域密着型歯科医院として機能している貴院を志望いたします。」といった志望先の特徴や理念に絡めた志望動機を話せると好ましいでしょう。
志望先の医院でどのような仕事に携わりたいか将来的なビジョン
採用側としては、求職者には長期間働いてほしいと考えています。
そのため、志望先で働く将来的なビジョンを持っていることをアピールするのが大切です。
「患者の役に立ちたい」といった抽象的な表現は避けて、「歯周病に関する認知を広げたい」といった具体的な行動レベルにまで落とし込みましょう。
志望動機の回答例
「私が貴院をした理由と致しましては、小児歯科に力を入れているからです。
約〇年間、歯科衛生士として働く中で歯の生え変わりの時期に、適切な治療をしていないため歯並びに悩みをもつ方を多く見てきました。
矯正を検討している方もいましたが、費用の面で治療を見送った方も多くいました。
歯の並びにコンプレックスを感じる人を減らすためには、永久歯に生え変わる頃に治療を行う小児歯科の重要性を広めることが大切だと考えました。
貴院は小児歯科に力を入れており、多くの症例、そして充実した研修制度が整っているため、高い専門性を身に着けられると考えたため、志望いたします。」
面接でよくある質問と答え方例③(患者対応について)
この質問では、患者さんと意見の対立が起きたときに求職者がどのように解消をするかを通して、人間性や適応能力、問題解決力を見ています。
特定の年齢層の患者を指定される場合もあるので、事前対策が必要です。
回答を考える際のポイントとしては以下のようなものがあります。
患者を尊重した対応をする
基本的に、歯科衛生士の方が患者さんよりも歯に関する知識をもっているのは明白ですが、だからといって患者に対して高圧的な対応をすることは良くありません。
患者さんは理由なく反論をしているわけではないので、まずは患者さんが何を懸念と感じているのかを確認しましょう。
前向きで思いやりをもって持って対応する
患者さんは治療前には不安を抱えています。
不安を取り除いて、安心して治療を受けていただくためにも、患者の立場に立って前向きな対応することが大切です。
「気難しい患者にはどう対応しますか?」という質問の回答例
「医療方針に対して納得していない患者を想定して回答いたします。
自分の考えを押し付けることはせず、治療の選択肢を理由と併せて提示して、時間をかけて患者に検討していただきます。
患者様も理由なく反発しているわけではないと思うので、まずは懸念点をお伺いして、解消したうえで、改めて治療方針をご提案します。
それでも納得されない場合には、付き添いながら時間をかけて検討していただきます。」
面接での逆質問例①(好印象な質問)
面接では終盤に「最後に何か質問はありますか?」と採用担当者から聞かれることが多いです。
逆質問は求職者の就業意識や志望度を確認する意図があります。
逆質問をするためには志望先の事前調査が必要になるので、自院に対する理解度を把握することに加えて、質問の仕方や内容から求職者の能力を測るといった目的もあります。
逆質問はアピールの場なので、事前に準備をして採用担当者に好印象を与えましょう。
逆質問を考える際に、押さえておくべきポイントをご紹介します。
具体的な質問
質問の意図を採用担当者が理解できるように、抽象的な質問は避けましょう。
例えば「御院の社風を教えてください。」という逆質問は、組織の上下関係を知りたいのか、社員のひととなりを知りたいのか質問の意図が複数考えられます。
まず自身が知りたいことを考えて、どういった質問をしたら認識の齟齬が生まれないか、逆質問の目的から逆算すると良いでしょう。
好印象な逆質問の例
・「御院で働く方と協力していきたいと考えています。
現場で1番大切にしている考えはどういったものでしょうか?」
・「1日も早くお役に立てるようになりたいと考えています。
内定を頂けた場合、入社時までに準備しておくことはありますでしょうか。」
・「御院で活躍している方の共通点はありますでしょうか。」
・「お客様に安心して医療を受けてもらうためにも、スタッフのスキルアップは必要だと思うのですが、資格取得や能力を高める機会はありますでしょうか。」
面接での逆質問例②(仕事内容について)
仕事内容に関して逆質問をすることで、自院で働くイメージがついている、仕事熱心であるといった印象を採用担当者に与えられます。
アピールするためにも以下のポイントを押さえて逆質問を考えましょう。
採用担当者の立場を考えた質問をする
営業の人に財務のことを聞いても分からないように、相手が答えられる質問にすることが大切です。
面接の初めに自己紹介があるので、聞き逃さないようにしましょう。
すでに説明されたことを再度質問する
採用担当者から既に説明されたことを逆質問で聞くことは、話を聞いていないという印象を与えるので注意が必要です。
ただ、説明を受けて疑問に感じたことを聞くのは問題ありません。
仕事内容についての逆質問の例
・「御院で働く歯科衛生士の1日の業務内容を教えていただけますでしょうか。」
・「入社後は経験を積み、責任のあるポジションにつきたいと考えておりますが、御院の評価制度や昇進制度について教えていただけますでしょうか。」
・「入社後はどういった業務に携われるのでしょうか。」
面接での逆質問例③(待遇について)
待遇や労働環境、福利厚生は仕事をするうえで大切なポイントですが、逆質問の際に聞いてしまうと「仕事には関心はないのかな」といった印象を採用担当者に与えてしまうので注意が必要です。
基本的に求人や採用HPに待遇や労働条件は記載されている場合がほとんどなので、そちらで確認しましょう。
もし、求人情報を確認しても気になることがある場合には、以下のポイントを参考にして聞いてみてください。
前職の経験を出して質問をする
求人情報を確認しても知りたいことが明記されていない場合、「前職では残業が○時間ほどでした」と前職の経験を伝えたうえで確認すると、自院の勤務条件に合わせようとしてくれているという印象を採用担当者に与えることできます。
待遇についての逆質問の例
・「前職では残業時間が月に約○時間でした。
求人情報には載っていなかったのですが、御院の平均残業時間をお伺いしてもよろしいでしょうか。」
よくある質問
- 歯科衛生士は売り手市場と聞きましたが落ちます。何が悪いのでしょうか?
- 選考のどこで落ちているのかによって、対策方法が異なります。
まず、書類選考で落ちる場合には、求人条件に自分が当てはまっていない、また志望動機や経歴書の内容に不備があることが多いです。
面接で落ちることが多いのであれば、一度受け答えの仕方や内容を見直してみると良いでしょう。
まずは、過去の選考をもとに原因を特定することが大切です。 - ブランクがあります。一度歯科衛生士を辞めた理由について聞かれたら正直に話した方がいいでしょうか?
- 基本的には、正直に話して問題はありません。
歯科衛生士の男女比率は圧倒的に女性の割合が高いため、結婚や出産などで辞める人が多いということを歯科医院側も理解しています。
また、歯科医院はコンビニエンスストアよりも多く、人材不足なのでブランクがあっても資格があれば気にしない場合も多いです。
もしも、人間関係などの場合はそのまま伝えてしまうとマイナスの印象を与えてしまうこともあるので、伝え方に注意しましょう。
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歯科衛生士の面接マナー
歯科衛生士は患者さんと接する機会が多い仕事なので、能力が高くてもマナーが身についていなければ採用されることは難しいでしょう。
面接前に一度ビジネスマナーを見直すことが大切です。社会人としての振る舞いを身につけ、採用担当者に安心して雇用できる人材であることを印象づけましょう。
服装
基本的に黒色のリクルートスーツを着ていくようにしましょう。
もしスーツがない場合には、白シャツに黒色のジャケット、黒色のスカートかパンツを合わせると良いでしょう。
おしゃれに見せるために普段着でいくことは避けましょう。
歯科衛生士に職務上求められるのは、おしゃれさではなく清潔感があることです。
持ち物
履歴書、職務経歴書、メモ、筆記用具の4つは、どの面接でも持参しておくと安心です。
履歴書や職務経歴書は求職者の名刺代わりになるものなので、忘れると失礼に当たります。
また、書類はバッグの中で折れ曲がってしまう可能性があるので、クリアファイルなどに入れておくと良いでしょう。
メモや筆記用具に関しては、次回の選考の案内や持ち物の指定があった際に持っていると重宝します。
立ち振る舞い
挨拶と表情には細心の注意を払いましょう。
志望先では採用担当者だけではなく、そこで働くスタッフに対しても挨拶することを意識しましょう。
また、入退室時の挨拶、そしてお茶などを頂いた際には忘れずに感謝を伝えることも大切です。
面接中に表情が暗いと、採用担当者に「患者に対して明るく振る舞えるだろうか」という懸念点が生まれます。
面接中はもちろん、面接後も志望先から出るまで表情には気をつけましょう。 -
歯科衛生士の面接前後の電話・メールのマナー
電話
電話で感謝を伝える場合には、まず誰が電話しているか相手に伝わるように「本日、面接をしていただいた○○です。」と簡潔に自己紹介をします。
その後、「本日はお忙しいところ、ありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝えましょう。
お礼に加えて、面接で感じたことを伝えても問題はありませんが、相手が忙しい立場であることを意識して、手短に済ませるよう注意が必要です。
メール
メールを送る場合には、面接後の印象が残っているうちに送りましょう。
件名は面接のお礼であることが一目で分かるようにして、文章は改行を使って見やすさを意識します。
絵文字は使わず、テキストのみで送ることが好ましいでしょう。
本文はなるべく短くし、忙しい相手への気遣いができることをアピールします。
文末にも、氏名を記載して誰からのメールか分かるようにしましょう。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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