玉掛けの仕事内容とは？転職するときに必要な資格や求人の平均月収、向いている人の特徴

玉掛けとは、建設現場や工場、倉庫などで重たい荷物をクレーンでつり上げて、荷物をフックに掛けたり、外したりする作業のことです。
玉掛け作業は、1トン以上にも及ぶ重たい荷物を取り扱うことが多く、危険性が高い仕事だといえます。
例えば、重たい荷物が落下して誰かに直撃すれば、人命にも関わる可能性が高いです。
そのため、玉掛けの講習を受けて資格を取得した方が作業を行います。
実際の作業は、クレーンを操縦するクレーンオペレーターと協力することが多いです。
資格持ちの玉掛け作業者が、クレーンを操縦するクレーンオペレーターと協力し合い作業することで、安全性を確保できます。

玉掛けは、毎回同じ作業をするわけではありません。
荷物の掛け方で作業は異なります。
玉掛けの具体的な仕事内容は以下の通りです。

【フックに荷物を縛った紐を掛ける場合】
フックに荷物を縛った紐を掛ける方法は、「目掛け」「半掛け」「目通し」「あや掛け」「あだ巻き掛け」等の方法があります。
ワイヤロープを荷物に回し掛ける半掛けは、この中では最も単純なため、扱いやすいのがメリットです。
しかし、半掛けは角度が大きくなれば、不安定になるという短所もあるため、玉掛けの際は工夫しなければなりません。

【フックに結びつけた紐を荷物に掛ける場合】
フックに荷物を縛った紐を掛ける方法には、「目掛け」「半掛け」「肩掛け」「あだ巻き掛け」等があります。
目掛けは、この中でも最も標準で安全な掛け方です。
ただし、左右対称でない荷物には適さないことから、他の方法とうまく使い分ける必要があるでしょう。
現場をこなしてしっかりと技術力を高め、最適な選択ができるようにしてください。

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玉掛けの作業を行う際には、次の資格が必要です。

【つり上げ荷重1トン未満のクレーンの場合】
制限荷重が1トン未満のクレーンの場合、各事業者や教習所が行っている「玉掛け特別教育」の講習を受ける必要があります。
講習は学科5時間、実技4時間の計9時間です。
試験は特になく、講習が終了すれば、修了証が発行されて作業に従事することができます。

【つり上げ荷重1トン以上のクレーンの場合】
つり上げ荷重1トン以上のクレーンの場合、「玉掛け技能講習」を受講する必要があります。
講習は学科12時間、実技7時間の計19時間です。
「玉掛け特別教育」修了証のある方や、クレーンの運転免許を所持している方であれば、さらに少ない講習時間で済みます。
玉掛け特別教育と同様に、特に試験はなく講習終了後に修了証が発行され、作業に従事できます。
受講資格は18歳以上となっており、費用は教材費と受講料合わせて20,000円ほどです。

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