精神科の看護師とは?仕事内容を解説
精神科看護師の求人|転職状況や未経験での就職について
精神科は医師も看護師も人手不足の傾向にあります。
そのため、看護師の資格があれば未経験でも就職できる可能性は高いでしょう。
また他の科からの転職もそれほど難しくないかもしれません。
そもそも看護師は、慢性的な人手不足となっています。
2020年の看護師の有効求人倍率はナースセンター登録データで2.36倍となっています。
2020年3月末の全体の有効求人倍率が1.39倍であることを鑑みれば、看護師はかなり人手が足りていないことが分かります。
【クリエイト転職で看護師の仕事を探す】
看護師の転職・求人情報を探す
看護師の転職・求人|資格や仕事内容の詳細
そもそも精神科の看護師とは
精神科の看護師とは、その名の通り精神科で働く看護師のことです。
心や精神的な病気を患っている患者のケアをするので、内科や外科などの看護師とは仕事の内容は大きく異なります。
精神科看護師の役割について
目に見えないものと戦わなければならない精神科の看護師は、患者のしぐさ、態度、訴え、言葉や、声のトーンなどから患者の容態の変化に努めなければなりません。
さらに、患者だけでなく家族の言葉にも気を配らなければならず、医師と患者、家族との連携も重要です。
精神科看護師は、患者とその関係者を繋ぐ役割を果たさなければならないのと同時に、他の科ではない様々な仕事内容をこなしていかなければなりません。
精神科看護師の仕事内容
精神科看護師の仕事内容は主に以下のようなものがあります。
・アセスメント:患者を取り巻く、看護上の問題点を論理的に整理・分析
・医薬品の管理:患者の薬の副容量の調整や確認
・自己抑制できない場合の対応:自己抑制できずに暴れた場合の対応
・身体拘束の管理:自傷や他害の恐れがある場合など、病状によっては隔離室や閉鎖病棟にて患者の身体を拘束する
このように、精神科看護師の仕事は他の科に比較すると多くの業務が存在します。
精神科看護師は、他の科の看護師とは仕事内容がかなり異なるものだと理解しておきましょう。
精神科看護師になるには
精神科看護師になるためには、看護師資格以外に特に必要なものはありません。
精神科に勤務することで精神科看護師になることができます。
精神科には新卒で勤務することもできますし、他の科から転職することも可能です。
病院を選ばないのであれば、就職することはそれほど難しくはないでしょう。
また、精神科看護師は身体拘束など力仕事の業務もあるので男性看護師が多く働いています。
精神科看護師の仕事体験談
精神科看護師の体験談:働いてよかったこと
(40代 女性)
「薬を減らして欲しい」などの医師に言いづらいことを看護師に訴えてくる患者さんが数多くいます。
もちろん、患者の訴えを100%叶えることはできませんが、医師に患者の要望を伝え、医師が患者に伝えることで納得するケースはたくさんあります。
次第にこのようなコミュニケーションで距離が近くなると、ご飯の話など患者さんがなんでも気軽に話してくれるようになり、こちらとしても患者さんの細かい変化が分かるようになります。
そのような情報を医師に伝えることで、患者に適切な治療を施すことができるようになることも多いので、患者とのコミュニケーションが直接治療に繋がるのは精神科看護師の大きなやりがいの1つだと思います。
精神科看護師の体験談:働いてよかったこと
(30代 男性)
患者様への態度一つが症状に大きな変化を与えてしまう職業だと思います。
患者様に「話があるんだけど」と言われた時に、忙しいそぶりや嫌な顔をしてしまうと不安定になることも少なくありません。
逆に、親身に対応することで患者様の症状が改善することもよくあります。
このような体験は精神科でしかできない仕事だと思います。
他の科ではあくまでも自分たちの仕事は医師のサポートですが、精神科では看護師の役割も大きいと個人的に感じていて、大変ですがやりがいのある仕事だと思っています。
精神科看護師の体験談:働いて大変だったこと
(30代 女性)
不安定な時には、患者様から強い言葉で責められることもあります。
慣れないうちは、かなり傷ついてしまうこともありました。
心無い言葉をかけられるのに慣れるのは大変ですが、その分患者様が回復に向かっていくのを一番感じられる立場でもあります。
大変だとは思いますが、その分やりがいも大きい仕事だと思いますね。
よくある質問
- 精神科看護師はきつく、気を病むという噂を聞きましたが本当ですか?
- 患者様の症状によっては心無い言葉を受けてしまうこともあります。
また患者様の症状を見ていると精神的に辛くなってしまうことも珍しくありません。
ベテラン看護師の多くがこのような環境に慣れていますが、やはり慣れることができず、辛くて辞めてしまう方も一定数存在します。
ただし最近の精神科はこのような被害に遭わないよう、複数人で患者対応させるなど看護師側のケアも心がけているようです。 - 精神科看護師の給料はどのくらいですか?
- 正社員・新卒の看護師で夜勤手当やその他の費用込みで年収300万円〜500万円程度と言われています。
ただし地域や職場によっても給料は異なります。
もし気になる方は実際の求人を確認するなど、事前にリサーチしてみるのもよいでしょう。
-
精神科看護師のやりがい
精神科看護師は看護師が患者様とどのように接するかによって患者様の容態や症状に大きな影響を及ぼす職種です。
看護師の態度や患者様とのコミニュケーションで容態を回復に向かわせる糸口となることも多いため、その分看護師としてのやりがいを感じる方も多いようです。 -
精神科看護師の資格について
精神科認定看護師
精神科認定看護師とは、精神科の看護領域において優れた看護能力、知識を有すると認められる人です。
精神科認定看護師は、優れた看護実践能力を用いて、質の高い精神科看護を実践していくことが期待されています。
通算5年以上の看護師の実務経験があり、その5年間のうち精神科看護の実務経験が3年以上ある人が受講資格を得ることができます。
その後精神科認定看護師教育課程を受講し、精神科認定看護師認定試験に合格することで資格を取得することができます。
臨床心理士
臨床心理士とは患者さんの話を聞き、患者さんの心のケアを行う専門家の資格です。
患者への接し方1つで、患者の容態が変化してしまう精神科ではまさに最適な資格だと言えるでしょう。
以下のいずれかを満たす方が、公共財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験を受験することができます。
・1種・2種のいずれかの指定大学院を修了し、なおかつ指定の条件を充足している人
・臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した人
・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、なおかつ修了後に日本国内で心理臨床経験が2年以上ある人
・医師の免許を取得している人で、免許取得後に心理臨床経験が2年以上ある人
精神科看護師として、キャリアアップをしたい人は、これら2つの資格取得を目指してみるとよいでしょう。 -
精神科看護師の向き・不向きについて
精神科看護師は向き・不向きがかなりあります。
仕事自体は他の科と比較して緊急性が低く、それほど忙しくはないためライフワークバランスがとりやすいことは間違いありません。
しかし、患者からの暴言に遭う可能性もあるので、気にし過ぎてしまう方はあまり向いていないかもしれません。
一方こうした辛さに慣れることができる方など、働きやすいと感じる人もいるようです。 -
転職活動前にチェック!仕事探しに役立つオススメ記事
看護師の転職・求人募集|資格や仕事内容を徹底解説!
看護師になるには?国家試験の内容や難易度
外来看護師とは?仕事内容を解説
手術室の看護師(オペナース)とは?仕事内容を解説
グループホームの看護師求人|転職状況や未経験での就職について
【看護師の履歴書】書き方や例文
【看護師の職務経歴書】書き方や例文
【看護師の面接対策】自己PRや退職理由、逆質問の答え方
【看護師の志望動機】履歴書向けの例文や書き方・面接対策
【看護師の自己PR方法】履歴書の書き方と面接での伝え方
【看護師の退職理由】面接での伝え方と例文
保育園の看護師|求人・転職状況や未経験での就職について
リハビリ看護師の求人|転職状況や未経験での就職について
看護師の資格を種類別に詳しく解説
保健師と看護師の違い|給料や役割、資格などの違いについて -
この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
※記事関する問い合わせは受付しておりませんので、ご了承下さい。
配信中の記事では、職種ごとの詳細な仕事内容、エリア情報、就職に役立つ資格の解説、ビジネス用語・経済ニュースの解説など、社会人として押さておきたい基本的な知識や最新情報をお届けしています。
クリエイト転職は地域密着をコンセプトに、仕事探しに役立つ最新の求人情報をお届けしています。
【コンテンツポリシー】
記事制作におけるコンテンツポリシー
【詳細プロフィール】
記事の監修・執筆者の詳細プロフィール
【クリエイト転職で仕事探し】
クリエイト転職で正社員の求人を探す