最短で薬剤師になるには
薬剤師になるには?転職はできる?
薬剤師になるには、薬剤師の国家資格を取得しなければいけませんが、受験資格を得るまでにも長い道のりが待っています。
受験資格を得るためには必ず6年制の大学薬学部を卒業しなければなりません。
そのため薬学部受験が資格取得の第一歩です。
難関資格であり、取得まで長い道のりが必要な薬剤師ですが、資格を取得すると就職先や転職先は比較的豊富な選択肢が用意されています。
病院・調剤薬局の他、ドラッグストア・製薬会社・行政機関・民間企業など多種多様な場所で薬剤師の求人があり、多くの選択肢からキャリアパスを考えていくことができるでしょう。
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薬剤師になるのに必要な時間
薬剤師になるために必要な時間は最短で6年です。
薬剤師国家試験を受験するためには6年制薬系大学(薬学部)を卒業する必要があるからです。以下のステップが薬剤師になるための最短ルートです。
1. 6年制薬系大学(薬学部)に入学
2. 4年次に薬学共用試験を受け合格
3. 5年次に実務実習を受ける
4. 6年次に卒業論文を提出、国家試験を受験して合格
薬学部卒業者でない方は、まず入学を目指さなくてはなりません。
薬剤師になるのに必要な資格
薬剤師になるのに必要な資格は薬剤師免許です。これは薬剤師の国家試験に合格したものに付与される資格です。
薬剤師の国家試験は毎年2月または3月に行われます。チャンスは1年に1回です。
試験の合格率は70%〜90%程度となっており比較的に高く見えますが、多くの人が合格のために1日8時間〜10時間程度の勉強をしています。薬学部に入学、卒業することを含めて考えると、難関な資格と言えるでしょう。
薬剤師になる場合にあるといい資格やスキル
晴れて薬剤師免許を取り薬剤師になる際に、身に付けていると就職に有利な資格やスキルがあります。
例えば以下の4つが挙げられるでしょう。
・在宅療養支援認定薬剤師
・日本糖尿病療養指導士
・サプリメントアドバイサー
・ケアマネジャー
これらは薬剤師の仕事内容と親和性もあり、今後の薬剤師に求められる能力を示すことができる資格です。
就職だけでなく、転職でのキャリアップにも役立つでしょう。
特に、在宅医療に精通した薬剤師を認定する資格「在宅療養支援認定薬剤師」は注目されている資格です。
この資格を持つ薬剤師は、在宅医療の増加にあたり今後一層求められる人材となるでしょう。
薬剤師として働くにあたってはコミュニケーションスキルも大切です。
薬剤師は医者や患者、薬剤師同士など対応する相手の知識に応じたコミュニケーションが望まれます。
このスキルは一朝一夕で身につくものではありませんが、就業する中で意識的に能力を育んでいけるとよいでしょう。
薬剤師になるにはの仕事体験談
薬剤師を目指して良かったこと
(20代 女性)
薬剤師になるまでに勉強をたくさんしましたが、その知識を使って業務にあたり感謝されると、薬剤師を目指して良かったと思えます。
薬剤師の勉強に終わりはありません。
試験に合格し、就職をした後も勉強は続きます。
しかし実際の業務で役に立っている実感が現場で得られると、全てが報われた気がして勉強も苦じゃなくなりました。
このやりがいは薬剤師を目指さなければ得られなかったものだと思います。
薬剤師を目指して良かったこと
(30代 女性)
薬剤師としてのキャリアが想像していたよりも幅広く選択肢の多いものだったので、目指して良かったなと思いました。
薬剤師として現在は臨床の現場で働いています。
当初は調剤薬局で働いていたのですが、その後より自分の持つ知識を活かしたいと考え、転職しました。
以前よりも業務の幅は広がり、もちろん大変でしたが、患者さんへの服薬指導などで病棟の患者さんとの関わりが増え、別のやりがいを得ることができました。
多くの職場で薬剤師は必要とされます。
そのため自分に合ったやりがいを探すことができるのも、薬剤師の魅力ですね。
薬剤師を目指して大変だったこと
(30代 男性)
とにかく大学時代の勉強が大変でした。
他の学部の学生が遊んでいる中、自分は授業以外の時間も勉強しないとついていけません。
「もうやめたい」とか「他の学部へうつりたい」と思うことは正直よくありました。
また大学6年生の時は24歳で、地元の友達の中には結婚している人がいるのも焦燥感に駆られ、辛かったのを覚えています。
先生に何度も励ましてもらったり、友人に相談したりして乗り切りました。
とにかく6年という長い間、勉強を続けなければならないことは大変です。
しかし乗り越えられた時は言葉にできないくらい嬉しかったですね。
よくある質問
- 主婦から薬剤師を目指すことはできますか?
- 主婦でも薬学部へ入学し国家試験に合格すれば薬剤師になることは可能です。
しかし薬学部を卒業するためには1日のうちの大半を大学で過ごさなければなりませんし、帰宅後も勉強に多くの時間を割かなければなりません。
そのため、子育てや家事に関して家族のサポートを受けることができないと、卒業し国家試験に合格するのは難しいかもしれません。
通学や勉強時間を確保することができるという方、薬学部へ入学するための受験勉強に時間を割くことができるという方はぜひともチャレンジしてください。 - 最短で薬剤師になるにはどうすればいいですか?
- 最短で薬剤師になるには、まず薬学部を6年間で卒業し、国家試験に一発で合格する必要があります。
卒業に必要な単位をすべて取得しなければならないのはもちろん、4年次に薬学共用試験を受けて合格し、5年次に実務実習を受け、6年次に卒業論文と国家試験を受験して合格する必要があります。
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薬剤師の種類別にみるルート
病院薬剤師になるには
病院薬剤師になるには、薬剤師免許を取得後に病院に就職する必要があります。
薬剤師免許の他に特別な資格は必要ありません。
病院薬剤師の特徴は治験業務や救命救急業務があることです。
仕事の内容は入院患者への内服薬、外服薬の調剤や服薬指導などです。
注射薬の調剤や医師が取り扱う化学療法の薬剤を調剤するといった病院薬剤師ならではの業務もあります。
漢方薬剤師になるには
日本生薬学会と日本薬剤師研修センターの研修を受け、合格すると「漢方薬・生薬認定薬剤師」として認定されます。
更新制で、3年ごとに必要な研修を受け単位を取得しなければなりません。
漢方薬・生薬に関する専門的知識を修得し、能力と適性を備えた薬剤師として、患者や他の医療従事者に漢方薬や生薬の情報提供を行います。
動物薬剤師になるには
動物病院や動物の医薬品を作っている会社で勤務している薬剤師の総称を「動物薬剤師」と言います。
薬剤師資格の他に特別な資格は必要ありません。
「飼い主に薬の飲み方の説明をする」、「獣医師へ薬剤師の観点からアドバイスをする」、「動物用医薬品の安全性を確かめる」などの仕事があります。 -
認定薬剤師・専門薬剤師になるには
専門薬剤師になるには
専門薬剤師は、「特定の専門分野において、薬物療法などに関する十分な知識と技術を有する者」と日本病院薬剤師会などの各種団体から認定を受けた薬剤師です。
専門薬剤師になるには、まず認定薬剤師として専門分野の薬物療法に従事し、各種団体が定める講習を受け、単位を取得するなどする必要があります。
さらに論文発表など各種団体で定めてある基準をクリアしたうえで、団体の認定試験に合格すると専門薬剤師として認定されます。
薬剤師としては最高のキャリアアップの1つです。
専門薬剤師になれば、その分野に関しての高度な専門性があると認められ、医療機関や研究機関などで専門性の高い仕事をすることも期待できるでしょう。
認定薬剤師になるには
認定薬剤師とは「認定薬剤師制度」に定められた研修や実技を経て必要な単位を取得することによって「最新の知識や技術を有している」と認定を受けた薬剤師です。
認定薬剤師になるには、必要な研修や実習プログラムを受けた後、各都道府県の薬剤師研修協議会へ申請する必要があります。
認定薬剤師になると「かかりつけ薬剤師」としてキャリアアップを目指すことができます。
また更なるステップアップである「専門薬剤師」の資格を取得するには認定薬剤師であることが条件です。 -
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)
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