訪問看護の転職体験談や求人募集

【訪問看護とは?】求人募集や仕事内容・転職体験談

【訪問看護とは?】求人募集や仕事内容・転職体験談

訪問看護とは、看護師が利用者の居宅を訪問し、主治医の指示書に基づいてケアを行うサービスです。「病気や障害があっても自宅で過ごしたい」「住み慣れた場所で最期を迎えたい」という利用者のサポートするのが目的です。看護師は、病院やクリニックから出向くのではなく、所属する訪問看護事業所から直接居宅に向かうのが一般的です。

仕事内容としては、以下のようなものがあります。
・健康状態のチェック
・日常生活のサポート
・家族への相談対応
・医療的ケア
・病状悪化の防止
・認知症者の看護
・リハビリ
・ターミナルケア
など

訪問看護をする際は、主治医が作成する「訪問看護指示書」が必要です。また、特別なケアが必要な場合には「特別訪問看護指示書」「在宅患者訪問点滴注射指示書」といった書類が交付されることもあります。訪問看護師は、これらの指示書に従い業務を行います。

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訪問看護師として働くために必要な資格・スキル

訪問看護師として働くために必要な資格・スキル

訪問看護師として働くためには、看護師や准看護師の資格を持っていることが前提となります。そして、医療的ケアから日常生活の支援、利用者や家族からの相談対応など1人で幅広い業務を行うため、3年~5年程度の臨床経験も必要になることが多いです。

これらの条件をクリアしたうえで、訪問看護ステーションや訪問看護を行っている病院・クリニックに所属すると訪問看護の仕事ができます。

しかし最近では、新卒で訪問看護師を目指す人も増えており、臨床経験がなくても働ける職場もあります。この場合、独自の研修を行ったりOJTにより経験を積んだりすることで、経験の浅い看護師をフォローします。

また、訪問看護師では、主治医やケアマネジャー、リハビリ職などさまざまな職種との連携も非常に大切です。そのため、看護師としての知識や経験だけでなく、関係者と円滑にコミュニケーションをとったり柔軟に対応したりする能力も求められます。

訪問看護師の1日の流れ

訪問看護師の1日の流れ

【例】
9:00 出勤、ミーティング
9:30 訪問看護に向かう(1~2件)
12:00 ステーションに戻り昼食・休憩
13:00 訪問看護に向かう(2~3件)
16:30 ステーションに戻り、書類作成や報告を行う
17:30 終業

訪問看護師は、所属する訪問看護ステーションを拠点に各利用者の元に向かいます。1回の訪問は原則30~60分で、1日に4~5件行うのが一般的。ただし、地方ではカバーするエリアが広く移動時間が長くなるため、訪問件数が3~4件になることもあります。

また、月末・月初は報告書の作成や請求業務など、事務作業が多くなるため、残業が発生することもあります。しかし、夜勤がなく勤務時間がきっちりしていることが多いため、比較的プライベートの時間を持ちやすいでしょう。

最近ではスマホやタブレットなどを活用して業務管理をするケースも多く、効率的な業務や柔軟な働き方ができるようになってきました。

訪問看護師が活躍する職場

訪問看護師が活躍する職場

訪問看護師は、訪問看護ステーションや訪問看護を行っている病院・クリニックに所属するのが基本です。

一般社団法人全国訪問看護事業協会の資料によると、訪問看護を行う事業所の数は平成24年頃から年々増えており、平成30年度では全国に11,146ヶ所となっています。病院やクリニックの数は減少していますが、それをしのぐ勢いで訪問看護ステーションが増えています。そして、これに伴い訪問看護を利用する人の数も年々伸びています。

また、需要の増大に対応するため、人材確保や育成、勤務環境の改善に取り組んでいる都道府県も複数あります。

そのため、訪問看護師の活躍の場は今度もどんどん増えていくことが予想されます。現時点では訪問看護ステーションに勤務する看護師は5%未満に留まっていますが、看護の経験を活かしながらワークライフバランスを保って働ける方法としてより普及していくでしょう。

訪問看護の仕事体験談

訪問看護の仕事体験談:働いてよかったこと

訪問看護の仕事体験談:働いてよかったこと
20代男性

病院よりも患者さん一人ひとりと密に関われるので、性格や人生、家族などに触れながら働くことができます。その分責任は重いですが、介護予防から高度医療まであらゆる業務に携われるのでスキルも向上すると思います。

訪問看護の仕事体験談:働いて感じたこと

訪問看護の仕事体験談:働いて感じたこと
30代女性

病棟ナースのときは、夜勤や残業でプライベートを犠牲にすることも多かったですが、訪問看護は勤務時間を調整しやすいので余裕のある生活ができています。もし子供ができても午前中だけ、週に〇日だけと時間を絞って働けるので長く続けられると思います。

訪問看護の仕事体験談:たいへんだったこと

訪問看護の仕事体験談:たいへんだったこと
40代男性

訪問看護はその場で相談する相手がいないため自己判断を求められることも多く、責任の重さがプレッシャーになることがあります。また、私の場合は自転車移動が基本なので、冬場や悪天候のときは体力的にもキツイと感じます。

よくある質問

訪問看護の給料はどのくらい?
訪問看護師の年収は、事業所・都道府県や経験年数によってかなり差がありますが、夜勤を含めない常勤の場合はクリエイト転職の過去の掲載データを確認すると300~400万円程度が相場です。月収としては25~40万円程度。事業所によっては訪問件数に応じて給料が変動するケースもあります。看護師全体平均年収と比べるとやや低めですが、夜勤がなく勤務時間が安定していることを考えると、比較的高い水準の給料額と言えるでしょう。
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訪問看護の仕事に向いている人とは?
訪問看護は、病院と比べて利用者1人ひとりと向き合うことができ、生活の面からもサポートできる仕事です。そのため、病気の治療という観点だけでなく生活を含めた看護に興味がある人が向いています。また、1人で訪問する分、主治医や介護職、リハビリ職など他職種との連携も重要になってくるため、複数の人と円滑にコミュニケーション・情報共有ができる人も適性があると言えます。

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訪問看護の仕事でのスキルアップはどのようにすればよい?
訪問看護の専門性を高めるには、「訪問看護認定看護師」や「ケアマネジャー」の資格を取得するのがおすすめです。「訪問看護認定看護師」は、訪問看護のスペシャリストを目指すための資格。より高度な知識を身に付けられるため現場のリーダー的存在になれる可能性が高くなります。また、「ケアマネジャー」は介護分野になりますが、スムーズな他職種連携や医療ニーズの把握に役立つでしょう。
  • 訪問看護師として働くメリットとは?

    訪問看護師として働くメリットとは?

    訪問看護師は1人で判断し実行することも多いため、その分責任も大きくなりますが、以下のようなメリットもあります。

    ・一人ひとりの利用者と密に関われる
    ・夜勤なし、日勤がメイン
    ・夜勤なしでも高収入が期待できる
    ・土日休みが多い
    など

    訪問看護は、利用者の生活に寄り添い、多面的なサポートをしたり家族を交えて話し合ったりできる仕事です。また、夜勤がなくても安定した収入が期待できるため、ワークライフバランスの取れた生活が送れるでしょう。土日休みの場合も多いため、家族や友人との時間を大切にしたい人にもおすすめです。

  • 訪問看護師の転職で押さえておきたいポイント

    訪問看護師の転職で押さえておきたいポイント

    訪問看護師の転職先を探す際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
    ・オンコールの体制
    ・土日休みかどうか
    ・移動手段
    ・事業所の規模
    など

    オンコールとは、利用者の急変に備えて勤務時間外に待機することです。月に何回担当するのか、どれくらいの頻度で鳴るのかを確認し、無理なく働けるかどうかを判断しましょう。また、訪問するときに車で向かうのか自転車で向かうのかも確認しておきたいところ。運転が苦手な人は、車移動がメインの職場は避けましょう。

    さらに、事業所規模によっても風土は異なります。一概には言えませんが、規模が大きい事業所の方が経営は安定しており、教育体制も整っている傾向があります。反対に、小規模な事業所は意見が反映されやすい、個々の裁量権が大きいといった特徴があります。

    一口に訪問介護事業所といってもさまざまな勤務体制、風土、働き方があるため、転職先を探すときはしっかりと確認しましょう。

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  • この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)

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