転職先で源泉徴収票の提出が必要?|提出したくない・もらえない場合の対処法とは

転職先で源泉徴収票の提出が必要?|提出したくない・もらえない場合の対処法とは

転職先で源泉徴収票の提出が必要?|提出したくない・もらえない場合の対処法とは

転職に伴い退職すると前職からさまざまな書類を受け取りますが、そのうちの1つに源泉徴収票があります。
源泉徴収票とは、転職先の年末調整で必要となる書類です。
基本的に転職すると前職の源泉徴収票の提出が求められますが、提出したくない、前職から源泉徴収票がもらえないなど、さまざまなケース・トラブルが考えられます。
今回は源泉徴収票とは何か、なぜ転職先で提出するのかを踏まえて、源泉徴収票を提出したくない・もらえない場合の対処法などをご紹介します。

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源泉徴収票とは

源泉徴収票とは、給与やボーナス、退職金など会社から支払われた支給総額と差し引かれた所得税額が記載されている書類です。
そのため源泉徴収票を確認すると、会社からいくら支払われ、そのうちいくら税金が引かれているかがわかります。
会社では1年間の給与支給額が確定すると、所得税を精算するための年末調整を行います。
年末調整の結果を個別に作成したものが源泉徴収票であり、従業員には毎年年末に交付されます。
一方、1年間の給与が2,000万円を超える場合は年末調整の対象外です。
対象外であっても源泉徴収票は発行されるため、それをもとに確定申告を行います。
そのほか、副業の年間収入が30万円を超えている、扶養控除内でも源泉徴収されている場合も、源泉徴収票をもとに確定申告します。

転職先で前職の源泉徴収票を提出する理由

一般的に、転職先では前職の源泉徴収票の提出が求められます。
なぜなら、退職すると年末調整が受けられないため、転職先で前職分の収入も含めて年末調整してもらう必要があるからです。
そもそも、年末調整とは所得税を精算する手続きです。
給料から毎月天引きされている所得税は概算であるため、所得税を払い過ぎている場合もあります。
概算で差し引かれる所得税を精算し、正しい税額に計算し直すために行われるのが年末調整の役割です。
そのため、転職先で源泉徴収票を提出しないと年末調整ができずに、正しい税額が精算されないままになってしまうため注意が必要です。
なお、転職先で前職の源泉徴収票の提出が必要なのは、前職を年の途中で退職した場合です。
年末調整はその年の12月31日時点で在籍している従業員を対象に行われるため、それ以前に退職した場合、年末調整は行われません。

転職先に源泉徴収票を提出したくない場合の対処法とは

・前職について知られたくない
・副業していることを知られたくない
・休職中だったことを知られたくない など
上記のような理由から、転職先に源泉徴収票を提出したくない方もいるでしょう。
転職先に源泉徴収票を提出したくない場合、自分で確定申告することで対処できます。
確定申告は、年末調整と同じく1年間の収入から所得税を精算するための手続きです。
会社に所属する従業員は年末調整で確定申告と同じ手続きを代行してもらえますが、会社に所属しない個人事業主やフリーランス、副業で一定の収入がある方などは確定申告で収入と所得税を精算する必要があります。
会社員でも、自分で確定申告することで年末調整と同じように精算可能です。
そのため、前職の源泉徴収票を提出したくない場合は、自分で確定申告する旨を転職先に伝えましょう。

よくある質問

転職する場合、前職の源泉徴収票はいつもらえますか?
年の途中で転職に伴い退職する場合、その時点での支給額と控除額が確定するため源泉徴収票を発行できます。
そのため、退職者に対しては最後の給与支払日の前後に源泉徴収票が交付され、退職後1ヶ月以内に自宅に郵送されるケースが一般的です。
所得税法第226条でも、中途退職者に対して退職日から1ヶ月以内に源泉徴収票を交付することが義務付けられています。
転職先に源泉徴収票を提出しないとどうなりますか?
転職先に源泉徴収票を提出しなくとも、自分で確定申告するのであれば問題ありません。
確定申告もせず、単に転職先に源泉徴収票を提出しないというのはNGです。
一般的には転職すると前職の源泉徴収票の提出が求められますが、転職先に源泉徴収票を提出することは義務ではありません。
そのため、提出しなくとも確定申告すれば問題ありませんが、提出しないことで副業をしていると思われる点には注意が必要です。