鳶職とは?とび職の種類や給料、転職・求人応募に役立つ資格を解説!
鳶職とは?とび職の種類や給料、転職・求人応募に役立つ資格を解説!
鳶職(とびしょく)とは、建設現場の高所で作業する専門職のことです。
足がすくむような場所で作業する姿を見て、鳶職をかっこいいと感じる方も多いでしょう。
本記事では、鳶職の仕事内容や給料、魅力、向いている人などを解説します。
鳶職とは
鳶の元の意味は、タカの仲間の鳥の名前です。
地上にいる人たちからみると、鳶職は上空を飛び回っているように見えるので、このような名称がついたといわれています。
ビルやダムなどの高い建造物をつくるとき、鳶職はまだ足場もない高い場所で作業します。
なぜなら、鳶職がそこに足場をつくるからです。
そのため、鳶職の現場は、住宅やビル、橋、高速道路、ダムなどの高所です。
また、ビルを解体するときも鳶職が活躍します。
主な業務は、足場などの仮設構造物を組み立てることですが、建物の骨組みになる鉄骨を扱う鳶職や、空調設備や電気設備などを組み立てる鳶職もいます。
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鳶職の種類
高いところで作業するスキルも重要ですが、高所で高度な作業を行うには別のスキルも必要です。
そのため鳶職にはいくつか種類があります。
ここでは足場鳶、鉄骨鳶、橋梁鳶、重量鳶の4種類を紹介します。
【足場鳶】
足場鳶は、工事現場に足場を設置します。
住宅やマンション、ビルなどの建築物をつくるとき、作業場となる足場が必要になります。
足場鳶は、足場のないところで足場をつくるので、高い技術が必要になります。
【鉄骨鳶または橋梁鳶】
ビルは、鉄骨を組んで骨組みをつくるわけですが、鉄骨鳶がその作業を担います。
鉄骨は、クレーンで吊り上げますが、組み立てるための細かい作業は人の手が必要です。
同じく鉄骨を扱う場合でも、現場が橋や高架、ダムになると橋梁鳶と呼ばれます。
【重量鳶】
重量鳶が扱う重量物は、空調装置や電気設備、給排水設備などです。
これらも鉄骨と同様、重量なためクレーンで吊り上げて現場に運びますが、そこからの細かい設置作業は重量鳶たちが担当します。
空調や電気などの装置や設備の設置、組み立ては、専門知識が必要になるため重量鳶がいるわけです。
キャリアアップにつながる資格
鳶職になるには特別な資格は必要ありません。
鳶職の仕事は「高所作業+α」なので、この+α部分の仕事に資格が必要になることがあります。
次のような資格や講習を受けておけば、鳶職のキャリアアップにつながるでしょう。
【とび技能士】
1、2、3級があります。
とび技能士がなくても高所作業はできますが、鳶職のなかでキャリアアップを目指すなら取っておきたい資格です。
この資格を取得していると、鳶作業の段取りができる、足場の組み立て・解体ができる、総合的に鳶職の仕事を把握していると認定されます。
【玉掛け技能講習】
玉掛けとは、クレーンを使って荷物を運ぶ作業のうち、吊り具を荷物に掛けたり、荷物から吊り具を外したりする作業のことです。
高所では頻繁にクレーン運搬が行われるので、玉掛けの有資格者は現場で重宝されるはずです。
【足場の組立て等作業主任者技能特例講習】
足場鳶を目指す人は受けておきたい講習です。
足場の組立て等作業主任者技能特例講習受けていないと、一定規模以上の足場を組むことができません。
【鉄骨の組立て等作業主任者技能講習】
建築物の骨組みの組み立てや解体の作業のときに必要になる講習です。
規模が大きい工事現場では必ず有資格者を1人置かなければなりません。
鳶職の仕事体験談
鳶職の転職体験談|働いてよかったこと
[20代 男性]
子供のころから、建築現場をみるのが好きで自然とこの世界に入りました。
建設の仕事のなかで鳶を選んだのは、高いところで仕事をするのって気持ちがいいだろうと思ったからです。
実際にやってみると爽快感があって非常に楽しいです。
学歴に関係なく、頑張って仕事を覚えて認められると給料が上がるのも良い所だと思います。
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鳶職の転職体験談|働いてよかったこと
[40代男性]
高層ビル建築などの大規模工事に出ると気持ちが高ぶりますね。
ダイナミックな仕事をしているなと感じています。
鳶職で一番大切なのはチームワークだと思います。
職場のみんなで気持ちを1つにしないと危ないです。
仕事を終えてみんなで地上に降り立ったときは、達成感を感じますね。
鳶職は一匹狼みたいな人が多いけど、でもそういう人こそ率先してチームの絆を強固にしてくれます。
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鳶職の転職体験談|働いて大変だったこと
[30代男性]
危険と隣り合わせの仕事と思っていましたが、そのとおりでした。
力仕事ですが、地上と違って踏ん張りがきかないことがあるので、筋肉が多いほうが有利です。
ただ、「毎日恐い思いをする職場」という認識は間違いで、危険と隣り合わせだからこそ安全第一が徹底されています。
「危険だ」という気持ちと「不安」という気持ちは同じではなく、現場で不安を感じたことはありません。
資格を取ると任せてもらえる仕事が増えるので、その点は公平だと思います。
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よくある質問
- 鳶職の給料はどのくらい?
- 厚生労働省によると、鳶職の年収は全国平均で44歳であり405万円です。
一方、高卒男性の40~44歳の平均月収が約31万円なので、これを単純に12倍した年収は約372万円です。 - 鳶職に向いている人とは
- 鳶職に向いている人は次のような人です。
【大きなものをつくるのが好きな人】
鳶職は建設現場で働きます。
建設の仕事を一言で言い表すと、みんなで大きなものをつくることです。
大きなものをつくることに憧れがある人は鳶職に向いています。
【体力に自信がある人】
体を鍛えることが好きで、その力を使って仕事をしたい人は、鳶職に向いています。
筋肉を使っている実感が得られます。
【高いところが好きな人】
鳶職は、基本的に高所での作業がメインです。
そのため、高い場所が好きな人は現場に行くことが喜びになるはずです。
逆に、高所が苦手な人にとって鳶職の仕事は厳しいといえます。
【慎重な人】
建設現場は、安全確保が徹底されていますが、なかでも高所は最も安全管理が厳しい現場です。
安全装置に不具合があって、足を滑らせるだけでも大事故につながり、ときには命に関わります。
そのため常に慎重な行動が求められます。
【協調性のある人】
鳶職たちは常にお互いに声をかけ合って仕事をしています。
これは安全確認が命に関わるからです。
また、連係プレーが重要になるので、チーム・メンバーやパートナーが何をしていて、これから何をしたいのかを把握する必要があります。
コミュニケーション力は鳶職に不可欠です。
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鳶職の魅力
鳶職の魅力は、大規模工事に携わることができる点や高度なスキルがあればさまざまな案件に挑戦できる点、高所の爽快感などが挙げられます。
そのほかの魅力としては、機械化が進んでもすぐにはなくならない仕事である点があります。
近年、建設現場では機械化が進んでいますが、鳶職は安全性が非常に求められるためすぐに機械化するとは言い難いです。 -
鳶になる方法
鳶職になることは、比較的難しくありません。
建設会社に入社するのが最も確実な方法です。
また、学歴や資格は問われません。
資格については、鳶職に就いてから目指すと良いでしょう。
大規模工事になると、資格の有無によってできる仕事とできない仕事がわかれるので、資格が必要な職種といえます。
転職して鳶職になる場合は、大工や左官などの経験と知識があると有利でしょう。
そして基礎体力と健康な身体は必ず必要です。
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この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング部門)
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